今現在、メールはEmacsのWanderlust(&pop3)で管理していたが、家のメールに、スパムが異常に多くなった点、Amazonや楽天などからの(半分くらいスパムの)広告メールが届くようになってしまった。その状態で、例えば送り元に”Amazon”が場合では、ごちゃまぜディレクトリに放り込んでおくのは嫌なので、scmailの振分定義に Amazon の振分の定義と、振分先を定義する。それで終りなら良いのだけど、.folder にその振分先のディレクトリを追加しなければならない。この結構大変な2度手間が嫌になり、ウェブメールを自サーバ(Linux, CentOS)に導入することとした。

ウェブメールとしてはとしては、SquirrelMail が有名であるが、会社で以前使わされていて、HTMLベースで使いにくい印象しか残っていない。検索したところ、Roundcube というウェブメールクライアントを発見した。Ajex を使っていて、画面も Thunderbird などのメールクライアントと遜色ないので、Roundcube を使うことにする。

Roundcube を使うためには、IMAPのサーバが必要になる、ということで、Dovecotを自サーバに導入した。

  1. まず、Dovecot をダウンロードする。
  2. $ wget http://dovecot.org/releases/2.0/dovecot-2.0.7.tar.gz

    展開後、configureスクリプトを実行する。オールドタイプなので、/usr/local/dovecot にインストールされるようにする。また、LANだけ(どころか、localhost内)で使用するつもりなので、sslについても無効にした。

    $ ./configure –prefix=/usr/local/dovecot –without-ssl
    $ make
    $ su
    # make install

  3. 設定ファイルについては何も格納されていないので share 配下にあるファイルをコピーする。
  4. cd /usr/local/dovecot/share/doc/dovecot/example-config
    cp -r dovecot.conf conf.d/ /usr/local/dovecot/etc/dovecot

  5. 設定内容についてはまだあまり調べていないながら、以下のように設定しとりあえず使えるようになった。(変更点のみ)
  6. ■10-auth.conf
    mail_location = maildir:~/Maildir
    ■auth-system.conf.ext
    pam ではなく、shadow を使うようにする(?)
    ■dovecot.conf
    listen = *

  7. 実行ユーザについては、以下のとおり、143 に dovecot, 144 にdovenull ユーザを追加する。143 はIMAPのポート番号で、UIDとポート番号を合わせるのが個人的には好み。
  8. # groupadd -g 143 dovecot
    # useradd -M -u 143 -g dovecot -s /sbin/nologin dovecot
    # useradd -M -u 144 -g dovecot -s /sbin/nologin dovenull

  9. 使用するディレクトリを作っておく
  10. # mkdir /var/run/dovecot
    # chown dovecot:dovecot /var/run/dovecot

  11. rcスクリプトについては以下のとおりコピーする。
  12. # cp dovecot-2.0.7/doc/dovecot-initd.sh /etc/init.d/dovecot

    以下については修正必要。

    DAEMON=/usr/local/dovecot/sbin/dovecot

  13. そして起動
  14. # /etc/init.d/dovecot start

とりあえずこれで使えるようになったけど、チューニングパラメタなんかはいずれいじっていきたい。

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