BonDriver_LinuxMirakc の使用方法

BonDriver_LinuxMirakc のビルド～録画設定まで

1. ビルド

$ git clone https://github.com/matching/BonDriver_LinuxMirakc.git --recurse-submodules
$ cd BonDriver_LinuxMirakc
$ make

2. インストール

$ sudo cp BonDriver_LinuxMirakc.so /usr/local/lib/edcb
$ sudo cp BonDriver_LinuxMirakc.so.ini_sample /usr/local/lib/edcb/BonDriver_LinuxMirakc.so.ini

3. BonDriver_LinuxMirakc.so.ini 編集

$ sudo vi /usr/local/lib/edcb/BonDriver_LinuxMirakc.so.ini

接続する Mirakurun/Mirakc との接続情報を修正する。同サーバで動作している場合はUnixドメインソケットで接続したほうがカーネル処理が軽量だと思われるのでおすすめですが、パーミッション（やファイルシステム名前空間とか）は注意。

4. チャンネルスキャン

$ /usr/local/bin/EpgDataCap_Bon -d BonDriver_LinuxMirakc.so -chscan

画面出力として、以下のような行が十数行～数十行（環境による）にわたり出力される。

Sig:6.45 D:0 S:0 sp:0 ch:1 ChScan "フジテレビ" 1/47 remain 460 sec
 :

Sig欄は本来シグナル（アンテナレベル）ですが、Mirakurun/Mirakcでは取得するインターフェースを持たないため、通信のビットレート（概算）を出力しています。そのため、この値が0のままとなるなら何かしらおかしい状況になっていますので、調査が必要です（放送停止時除く）

SetChannel:442:BonDriver_LinuxMirakc: Tuner unavailable (rc:0, resp:404)

のようなエラーがあった場合、うまくチャンネル拾えていません（mirakc(mirakurun)が返すチャンネルをすべてスキャンする仕組みになっていますが、そのチャンネルから応答がない状態）。

チャンネルスキャンにより以下２ファイルが作成されます。

/var/local/edcb/Setting/BonDriver_LinuxMirakc(LinuxMirakc).ChSet4.txt
/var/local/edcb/Setting/ChSet5.txt

Mirakurun/Mirakc で使用しているチューナーが地上波のみ、もしくは、BS/CSのみ、もしくは、地上波/BS/CSで共用するチューナ数であればこのままサービス起動して使っていいので、次のセクションに進んでください。

EDCBではBonDriver単位でチューナー数は設定できるのですが、地上波チューナ数・BS/CSチューナ数を個別に設定することはできないため、地上波とBS/CSで独立のチューナを使っている環境ではチューナ数をどう設定してもうまくいかない（使い切れない or チューナ不足になる）ため、以下の対応が必要となります。

（補足）例えば PX-W3U4 （地上波独立2ch, BS/CS独立2ch）のチューナをMirakurun/Mirakcで管理している場合、単純に BonDriver_LinuxMirakc のチューナ数を 4 に設定すると、EDCB上は地上波も4ch予約できるような扱いになってしまい、また逆に BonDriver_LinuxMirakc のチューナ数を 2 に設定すると 地上波を同時録画しているだけで、BS/CSが録画できなくなる

地上波のみの BonDriver_LinuxMirakc_T と BS/CSのみのBonDriver_LinuxMirakc_S という（仮想）BonDriverに分割する作業を行います。

BonDriver_LinuxMirakc_T/BonDriver_LinuxMirakc_SというBonDriverを作成

$ sudo ln -s /usr/local/lib/edcb/BonDriver_LinuxMirakc.so /usr/local/lib/edcb/BonDriver_LinuxMirakc_T.so
$ sudo ln -s /usr/local/lib/edcb/BonDriver_LinuxMirakc.so /usr/local/lib/edcb/BonDriver_LinuxMirakc_S.so
$ sudo ln -s /usr/local/lib/edcb/BonDriver_LinuxMirakc.so.ini /usr/local/lib/edcb/BonDriver_LinuxMirakc_T.so.ini
$ sudo ln -s /usr/local/lib/edcb/BonDriver_LinuxMirakc.so.ini /usr/local/lib/edcb/BonDriver_LinuxMirakc_S.so.ini

EDCB上の設定ファイルの分割

$ cp '/var/local/edcb/Setting/BonDriver_LinuxMirakc(LinuxMirakc).ChSet4.txt' '/var/local/edcb/Setting/BonDriver_LinuxMirakc_T(LinuxMirakc).ChSet4.txt'
$ cp '/var/local/edcb/Setting/BonDriver_LinuxMirakc(LinuxMirakc).ChSet4.txt' '/var/local/edcb/Setting/BonDriver_LinuxMirakc_S(LinuxMirakc).ChSet4.txt'

 

$ vi '/var/local/edcb/Setting/BonDriver_LinuxMirakc_T(LinuxMirakc).ChSet4.txt'

→ 地上波の放送局のみ残し他は削除する。

$ vi '/var/local/edcb/Setting/BonDriver_LinuxMirakc_S(LinuxMirakc).ChSet4.txt'

→ 地上波の放送局を削除する。

5. サービス起動

$ vi /var/local/edcb/EpgTimerSrv.ini

→ ｈｔｔpを許可するソースアドレスを環境に合わせて設定する

$ vi /var/local/edcb/HttpPublic/legacy/util.lua

→ ALLOW_SETTING を false から true に変更する

$ /usr/local/bin/EpgTimerSrv &

EDCBアプリ上の設定

ブラウザから　”http://{IPアドレス}:5510/” を入力し、BonDriverの設定に進む。

チューナ数は0になっている。

 

地上波のみ、もしくは、BS/CSのみ、もしくは、地上波/BS/CSで共用するチューナ の方は
BonDriver_LinuxMirakc.so のチューナ数を適切に設定して設定

逆に地上波とBS/CSで独立チューナを使っている場合は、
BonDriver_LinuxMirakc_T.so と BonDriver_LinuxMirakc_S.so にそれぞれのチューナ数を設定し、BonDriver_LinuxMirakc.so はチューナ数0のままで設定。

再起動しないと有効にならないため

$ kill （EpgTimerSrvのPID）

ちょっと待ってから再度起動

$ /usr/local/bin/EpgTimerSrv &

EPG取得 ボタンを押下し取得できればOK。

 

参考

・EDCB-Wine