今現在、メールはEmacsのWanderlust(&pop3)で管理していたが、家のメールに、スパムが異常に多くなった点、Amazonや楽天などからの(半分くらいスパムの)広告メールが届くようになってしまった。その状態で、例えば送り元に”Amazon”が場合では、ごちゃまぜディレクトリに放り込んでおくのは嫌なので、scmailの振分定義に Amazon の振分の定義と、振分先を定義する。それで終りなら良いのだけど、.folder にその振分先のディレクトリを追加しなければならない。この結構大変な2度手間が嫌になり、ウェブメールを自サーバ(Linux, CentOS)に導入することとした。
ウェブメールとしてはとしては、SquirrelMail が有名であるが、会社で以前使わされていて、HTMLベースで使いにくい印象しか残っていない。検索したところ、Roundcube というウェブメールクライアントを発見した。Ajex を使っていて、画面も Thunderbird などのメールクライアントと遜色ないので、Roundcube を使うことにする。
Roundcube を使うためには、IMAPのサーバが必要になる、ということで、Dovecotを自サーバに導入した。
- まず、Dovecot をダウンロードする。
- 設定ファイルについては何も格納されていないので share 配下にあるファイルをコピーする。
- 設定内容についてはまだあまり調べていないながら、以下のように設定しとりあえず使えるようになった。(変更点のみ)
- 実行ユーザについては、以下のとおり、143 に dovecot, 144 にdovenull ユーザを追加する。143 はIMAPのポート番号で、UIDとポート番号を合わせるのが個人的には好み。
- 使用するディレクトリを作っておく
- rcスクリプトについては以下のとおりコピーする。
- そして起動
$ wget http://dovecot.org/releases/2.0/dovecot-2.0.7.tar.gz
展開後、configureスクリプトを実行する。オールドタイプなので、/usr/local/dovecot にインストールされるようにする。また、LANだけ(どころか、localhost内)で使用するつもりなので、sslについても無効にした。
$ ./configure –prefix=/usr/local/dovecot –without-ssl
$ make
$ su
# make install
cd /usr/local/dovecot/share/doc/dovecot/example-config
cp -r dovecot.conf conf.d/ /usr/local/dovecot/etc/dovecot
■10-auth.conf
mail_location = maildir:~/Maildir
■auth-system.conf.ext
pam ではなく、shadow を使うようにする(?)
■dovecot.conf
listen = *
# groupadd -g 143 dovecot
# useradd -M -u 143 -g dovecot -s /sbin/nologin dovecot
# useradd -M -u 144 -g dovecot -s /sbin/nologin dovenull
# mkdir /var/run/dovecot
# chown dovecot:dovecot /var/run/dovecot
# cp dovecot-2.0.7/doc/dovecot-initd.sh /etc/init.d/dovecot
以下については修正必要。
DAEMON=/usr/local/dovecot/sbin/dovecot
# /etc/init.d/dovecot start
とりあえずこれで使えるようになったけど、チューニングパラメタなんかはいずれいじっていきたい。